
みらいキャンパスでは、子どもたちの「歴史が好き」という気持ちを出発点に、探究的なものの見方・考え方を磨き、思考力や表現力を育む新しい学びのかたちに挑戦しています。
今回ご紹介するのは、歴検日本史博士である木野雄介講師による歴史講座。これまで対話型のライブレッスンで届けてきた探究の学びを、動画とオンラインコミュニティの組み合わせで、より多くの子どもたちに届ける新しい取り組みです。
本記事では、その学びのかたちに至った背景や学びのエッセンスを、講座開発担当の工藤と長原がレポートします。
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子どもたちが感じたこと・考えたことを大切にする木野講師の歴史講座
みらいキャンパスでは、これまで木野講師と全10種類の歴史講座を開講してきました。
「歴史は『史実を正しく覚えるもの』ではない」と話す木野講師の講座では、「歴史を自分の頭で考えること」を何よりも大切にしています。年号やできごとを覚えるのではなく、歴史の背景にある人間の意思や判断、その時代ならではの状況に目を向け、「自分だったらどうするか?」を問い続ける学びが広がっています。
またレッスンでは、講師が一方的に教えるのではなく、子どもたち一人ひとりの感じたことや考えたことを大切に、参加者一人ひとりに自分の考えを話す機会をつくります。自分の考えが講師や仲間に認められることで自信がつき、それに対して、他の人はどう思うかを聞くことで学びがさらに深まります。
歴史を通して、人を深く理解し、社会を見つめ直し、自分自身のあり方を問い直す。
それが、木野講師のめざす学びであり、受講した保護者や子どもたちから「また参加したい」 「また木野講師の話を聞きたい」といった声が寄せられています。木野講師がつくりだす講座の世界観に魅力を感じてくださっている様子がうかがえます。
動画とコミュニティ機能を組み合わせて、この学びをより多くの子どもたちに!
みらいキャンパスが木野講師とともに届けてきた対話を通じて学ぶ歴史講座。その学びの魅力を、より多くの子どもたちに届けるために考えたのが、今回の新しい講座です。「歴史を通して、自分なりのものの見方・考え方を磨いていく」という軸はそのままに、動画とコミュニティを組み合わせた学びの世界をつくるという試みになります。
具体的には、まず動画で木野講師の講座を視聴し、面白いと思ったことや気になったことを言葉にします。気になったことは自分なりに調べたり考えたりしたうえで、それらをオンラインコミュニティ上で仲間に伝えます。それに対して講師や仲間からの反応を受け取り、さらに考えを深めていきます。
インプットで終わることなく、アウトプットする場やそれを受け取る講師や仲間の存在があることで、子どもたちは主体的に学びに向かうようになります。さらに、これまでのライブレッスンだけでは実現が難しかった、時間や場所に縛られず柔軟に学ぶことが可能となります。子どもたちの忙しい日常にも寄り添いながら、探究の楽しさをもっと広く届けていくことを目指しています。

歴史好きが「かたち」になる!歴史能力検定協会さまともコラボレーション!
今回の新講座には、みらいキャンパスのもう一つの挑戦があります。それは、歴史能力検定協会(以下略 歴史能力検定)とのコラボレーションです。歴史能力検定は「過去に学び、未来を生きる」という理念のもと、歴史に関する知識や理解力を測る公的な資格試験。小学生から大人まで幅広く受験されており、文化や歴史を正しく理解し、多様な価値観の中で共生していく力を養うことを目的としています。今回の講座では、この歴史能力検定の2024年実施の過去問題(5級)を教材として取り入れます。
なぜ歴史能力検定と連携したのか?それは、歴史が好きで得意であることが「かたち」になることが、子どもたちの自信につながると考えたからです。実際に、みらいキャンパスの歴史講座を受講した子どもたちが歴史能力検定に挑戦し、合格を果たしています。合格者は、自分の力を認められた喜びや、「もっと歴史を深めたい」という意欲が湧いていると話しています。
▼歴史能力検定について、詳しくはこちら
歴史能力検定 公式サイト
将来につながる学びとして
この講座は歴史をテーマにした学びではありますが、将来に必要な力を育むことにもつながるよう意識して設計しています。それは、「好奇心(キニナルをみつける力)」 「主体性(やってみる力)」 「思考力・判断力(かんがえる力)」 「表現力(つたえる力)」 「レジリエンス(すすめる力)」――という、どんな時代にも大切な5つの力です。
みらいキャンパスは、子どもたちの“好き”から始まる学びを、これからも応援し続けていきます。
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