これまでの未来会議その2

共創レポート
2023.10.30

2022年2月、保護者および教育者・企業経営者・NPO・ジャーナリストなどの各界識者らとともにスタートした「未来会議」。「これからの時代を生きる子どもたちの未来に、どのような学びの環境を用意していきたいか」を議論する中で、「自分軸」「対話型の学び」「多様性」「自己肯定感」など、いくつかのキーワードが見えてきました。
次のステップとして、実際にいろんな方々をお招きして、私たち自身がさまざまなテーマについて学んでみる・考えてみる、というトライを重ね、夏のトライアル「みらいキャンパス Summer Discovery Camp」へとつながっていきます。
「未来会議」での私たちのトライ&エラーをダイジェストでご紹介していきます。

第4回未来会議 2022/5/22開催

■テーマ
手法のひとつとして多くあがってきた「対話型の学び」をまずは自分たちが対話型の学びを実践しよう、ということで、脳研究者の池谷裕二先生※に登壇いただき、「脳から見た成長と教育」というテーマで対話型セッションを試みました。
■参加者の発言
・好きなことを見つけるというよりも、好きというエキサイティングな気持ちがどんな感覚なのかの体験を積み重ねていくと、それぞれの年齢でいろんなことを好きになって、そこからその時に存在する仕事につなげていくという道もあるかもしれないですね。
・子ども同士のやり取りで、横や斜めの関係性の中でいろいろ学んでいけるといいですよね。
・「知・好・楽」や熱意、好奇心が非常に大切だということ、子どものそういった感情に気付いて伸ばしていける親になりたいと感じました。

第5回未来会議 2022/6/19開催

■テーマ
第1回から議論のテーマとしてあがってきた「自分軸」。
自分軸がある大人って?・・・ということで、第5回では、自分軸を追及する大人のロールモデルとなりうる、自身の「好き・楽しい」を仕事につないだ起業家10名をゲストにお呼びし、「起業マインド・ グローバルマインドはどう育つ?」というテーマのもと、小グループに分かれて議論しました。
■参加者の感想
・「やりたいこと」を言語化するためには、さまざまな人に触れ合う機会を与えることの重要性を再確認できました。また、グローバル教育や起業家教育は義務的に押し付けるべきではないという話もあり、納得感のある内容でした。
・何か特別な英才教育を施すことが、未来の学び(=起業家教育)ではなく、「自分らしさ」にしっかりと向き合って志を大切に生きていけるような教育をしていこうと思いました。
・”周りを幸せにする”ということに共感しました。つねづねはたらくことは、傍(はた)を楽(らく)にすると会社でも言っています!

第6回未来会議 2022/7/4開催

■テーマ
これまでの議論でも多くあげられてきた「自己肯定感」「ウェルビーイング」。第6回は、元・文部科学副大臣、現在は東京大学・慶應義塾大学の教授でもある鈴木寛氏※をお迎えして、「ウェルビーイング時代に必要な学び・教育とは何か」というテーマで議論を深めました。
■参加者の感想
・これからの教育という抽象と、それを実現するための大人(特に親)の役割という具体がつながるお話でわかりやすかったです。まさに自分が今直面している課題に対する一つの答えが聞けたことはとても有意義でした。
・あれをやれ、これをやれ…と子どもを追い立てるのではなくて、まずは自分がウェルビーイングである姿、大切にする姿を見せられるようにしなくては、と思いました!

こうして「未来会議」から多くのキーワードをいただき、2022年夏、「未来の学びプロジェクト」からトライアルプログラム「みらいキャンパス Summer Discovery Camp」を提案・実施しました。
その成果をもって、次の新たなる「共創」に向かいます。

これまでの未来会議「その3:これからの新しい学びって?」に続きます。

※ゲストスピーカーに登壇いただいた各氏には、「未来の学びデザイン 300人委員会」にも参画いただいています。ぜひ、未来の学びを考える300人委員会からのメッセージもチェックしてみてください。
「未来の学びデザイン 300人委員会」

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