本当の”みんなでつくる”を実践できる!マインクラフト講座の学びとは
「みらいキャンパス物語」第三弾は、大阪府立水都国際中学校・高等学校で実際にマインクラフトを活用されている芦部講師の講座レポートをお届けします。
マインクラフトの講座はみらいキャンパス内でも人気の講座の一つ。今や小学生の8割以上は知っていると言われる「マインクラフト」というゲームは、遊びの域を超えて教育現場でも活用されています。
今回は、そんなマインクラフトの強みを存分に活かしたレッスンを少し覗いてみましょう。
■(講座名)火星に基地をつくろう!with マインクラフト
■参加者の学年:小学3年生~小学6年生
火星で生き残るってどういうこと?
本講座では参加者みんなで協力して火星に基地を作ることを目指します。いきなり基地をつくろう!とはやる子どもたちですが笑、その前に芦部講師から、とある投げかけが行われます。
「火星で生き残るために必要なものって何かな…?」
これ実は、宇宙飛行士の本物の思考実験なのですが、子どもたちは何を持って行くのが優先されるべきなのか話し合います。
「酸素ボンベは必要だと思う」「音が伝わらないからピストルは要らないかも」「マッチがあっても火は付くのかなぁ…?」
それぞれの優先順位の意図を説明しながら、みんなの意見を反映した優先順位を考えます。芦部講師の楽しいお話もあって、全員思い思いに発言して「これは絶対に要る」と主張したり、「確かにこっちが大切かも…!」と納得して変更したり…そんなコミュニケーションが広がっていきます。
マインクラフトや宇宙といった同じものが好きな子どもが集まっているからこそ、本気で考えて、色々な意見があること、それを自分の考えに反映する意味に気付いていきます。
一人で基地はつくれない!協力しよう!
火星に必要なものを考える中で、火星がどんな環境なのかを知りながら、仲良くなった子どもたち。ここからついにお待ちかねのマインクラフトに触れる時間です!
みんなで一緒に入ったワールドは火星を模した世界。火星探査機や広大な敷地が用意されており、子どもたちはテンション爆上げ!
「めっちゃ広い!」「土の色が火星だ!」「ここに車がある!」「この施設は何だろう?」
一通り観察した後で、早速基地をつくることになるのですが。基地を作る場所は広大で一人で作り切ることは到底できません。
そこで芦部講師から、みんなで「一緒につくる」ためのチームビルディングのルールが提案されます。
既に子どもたちは火星に必要なものをみんなで協力して考え合った仲間たち。みんなで話し合いながら進めるのは大変なこともあるけれど、ルールに納得して分担して基地づくりに入っていきます。
経験者も初心者もいっしょに基地づくり!
相談しながら基地を作り始める子どもたち。ここで面白いのが、子どもによってマインクラフトの経験値が違うことです。
ちらっと周りを見てみると、「え?これどうやってつくったの?」「この形ってどのブロック?」面白そうな構造やギミックにみんな興味津々。
すかさず構造をつくった子どもは説明を始めます。「これはこのブロックを使ってこうやってつくるんだよ!」
みんなマインクラフトが好きだからこそ、自然に会話や教え合いが生まれ、得意な子は素直に「すごい!」と褒められます。初心者は経験者に聞きながら制作して、早くつくれた子はすごいギミックを入れたり周りのフォローに回ったり…。
同じ世界にみんなで入って実際に制作ができるので「協力する価値」を実感しながら基地づくりは進んでいきます。
協力するって面白い!を皆で共有する
協力しながら制作した基地、最後にそれぞれ自分は何を頑張ったのか説明します。
こういうときあまり説明したくない子ども多いものですが、そこはみんな大好きマインクラフト。自分が何を作ったのか、みんな持ち時間オーバーしそうな勢いで語ってくれます。
「これすごい…でかい…!」「シンプルで大きなおうちをつくろうと話し合って、みんなで部屋の大きさを統一するのをがんばりました!」
芦部講師からの「みんなで作ってみることってどうだった?」という投げかけには、
「みんなの意見が聞けて想像が広がった!」「話すのはちょっと大変だったけどそれだけ大きなものができた!」「自分の思ったものとちょっと違うものができたけど、それがむしろ良いものになった!」
実際に制作をしたからこそ、「コラボレーション」の強みを実感できた火星の基地づくりでした。
周りを観察して協力して交流して…そんな「コラボレーション」をマインクラフトは作り出します!
「火星に基地をつくろう!with マインクラフト」のレポート、いかがだったでしょうか?
この講座、実は既に5回実施されているのですが、毎回ほぼ満席の超人気講座の一つになっています。
プログラミング教室でよく使われている印象のマインクラフトですが、本当の価値はこのレッスンの中でも表れていた「コラボレーション」を生み出す環境です。
家でひとりで楽しむマインクラフトも良いものですが、みらいキャンパスの講座だからこそ主体的に挑戦的に学びながら没頭できる…そんな世界がココにはあります。
■芦部講師の同講座 【火星に基地をつくろう!with マインクラフト】は12月下旬にも開催予定です。
【公式】みらいキャンパス | ベネッセコーポレーション (benesse.co.jp)
Written by Kazuhei Ohashi