受講後の変化とは?学びの自走、好きなことを突き詰めることへの安心感と自信

みらいキャンパス物語
2024.01.25

みらいキャンパスをご受講いただいているお子さまの保護者のかたにインタビュー!みらいキャンパスに感じた魅力や、受講前後のお子さまの変化をお伝えします。

Kさん。小3の男の子と双子を子育て中。ご夫婦ともにIT系企業勤務。

~ご受講いただいた講座~
・世界とつながる夏にしよう!インドネシアまるごとライブ体験(2022年7月)
・動物と一緒に学べる学校を考えようwithマインクラフト(2023年3月)
・火星に基地をつくろうwithマインクラフト(2023年5月)
・歴史学的アプローチで 戦国英雄列伝(2023年5月)
・自動運転バスで未来をつくろう(2023年7月)
・【3か月コース】月にテーマパークをつくろう(withマインクラフト 2023年9月~)
・【みらい探究室】歴史学で戦国英雄列伝(2023年10月~)

子どもたち同士で刺激し合い、高め合える場

そもそもは「本人が好きなことを伸ばしたい」「ではまず興味がある講座を受けてみよう」というのが始めたきっかけでした。ですが、受講を重ねるうちに「そういえばこの前Aくんがこう言っていたから、もうちょっと調べてみよう」とか「前回の講座でBくんが知らなかったことを、次はぼくがフォローしたいから図書館に行って調べたい」とか、一緒に受講しているお友だちのために〇〇したいというようになりました。息子が「自分のため」ではなく「誰々さんのために」と考えて、人とのかかわりの中で成長していく様子を見て、受講してよかったと感じています。

正直、当初は一緒に受講するお友だちとお互い「初めまして」で、リアルで会うこともできず、仲よくなりようがない…と思っていたのですが、違いましたね。興味のあるテーマごとの受講だから、受講する子ども同士は基本、同じものが好き。「好きなこと」を共有しながら「まだ知らない何かを一緒に見つけよう」という前向きな気持ちが、多くの子から感じられました。「同じものが好きな同士が集まっている」状況って、学校ではなかなかありませんが、みらいキャンパスのお友だちは同じテーマを好きな同士。だからこそ同じ熱量で学びをシェアできるのがよいですね。

また、オンラインだと日本全国どこからでも参加できるというのも新鮮でした。たとえば、息子が受講した「歴史」の講座では、ある子は「ぼくは大阪城に行ったことがあるよ」と大阪城の写真を見せてくれたり、「うちは九州で熊本城だったらすぐ行けるよ」という子がいたり、みんな住む地域がばらばらだからこそ、いろいろな場所の話をリアルタイムで聞けます。この例はたまたまかもしれませんが、受講者の住む地域がさまざまというのもオンラインの魅力の1つだと思いました。

講師の皆さんが素晴らしい!安心できる、認めてもらえる居場所

ーー講師にも魅力を感じていただいているようですが、具体的にどんなところですか?

講師のかたは子ども一人ひとりをよく見ていて、上手にリードしてくれるんですが、それだけではなく講師のかたも一緒に楽しんでいる様子が伝わってきます。講師の方のそういう熱量は子どもにも伝わりますね。

また、誰かが発言したら、講師のかたが必ずその発言を拾ってくれるので、みんなが安心して手を挙げられます。前回も「講座中どんな感じかな?」と思って見ていたら、ずっと手を挙げていました。「うちの子、こんなに発言したいんだ!」とびっくりしました。小学校は人数が多くて、ずっと手を挙げていると「はい、順番ね」とか「もういいから」みたいになりがちですよね。学校は学校の学びのスタイルがあるので仕方がないのですが、みらいキャンパスでは自由に何度でも発言できるのが息子に合っているなと感じています。

ほかにも、講座の様子を聞いていたとき、息子が空気読めない発言をしたな…と感じたことがあったのですが、講師のかたは「○○くんはそういう考え方をしたんだね!面白いね!」とうまく拾ってくれました。こうしたリードもあってか、ほかの子どもたちも、誰かを否定するような発言はありません。そういう空気感だから、息子も「誰々が遅れてるせいで」とか「自分のほうが知ってる」というような発言をしないんですね。知識量が多くても少なくても「知ることって楽しい」をみんなが共有して、共鳴しながら講座が進んでいる印象を受けます。そのあたりも講師の方がその都度うまくカバーしてくれているというのが大きいのだと感じます。

みらいキャンパスの講座は、一度でよいので親御さんも近くで見学するのがおすすめです。子どもの様子を見て「うちの子ってこういうことを考えていて、こういうときにこんな発言するんだ」と発見があります。子どもと一緒に講師の方の話を聞くのも楽しいですよ。

受講後は学びが自走する姿に感動!

ーー受講後のお子さまはどんな様子ですか?

講座終了後に「今日はどうだった?」と聞くと、毎回「楽しかった!」とニコニコしながら言いますね。これはマインクラフト(以後、マイクラ)の連続講座の1回目か2回目のときだったと思うのですが、一緒に受講しているお友だちが、何か1つコマンドを打ったら、その1つでパーッと平面ができたんですよね。それを見た息子はすごく感動して、「わー、ぼくもやりたい!」と言って自分で次の講座までの課題にしていました。

そして次の講座までに、本で調べたり図書館に行ったりして新しいワザを覚えてマイクラの講座でやってみせたら、今度はそのお友だちが「ほー、すごい」と言ってくれて、お互いに毎回「こんなこともできるんだよ!」と教え合うようになりました。子ども同士で楽しく高め合っていて、よいループが出来あがっているように感じました。

また以前、祖父から古い貨幣をもらったのですが、そのときはただ「へ~」だけで終わっていました。ですが、みらいキャンパスの講座でさらに深く織田信長について学んだことで、「織田信長は戦いが強いだけではなくて、楽市楽座もやっていて、お金持ちで頭がいい、かっこいい!」と思ったようで、そこから楽市楽座の仕組みや経済など、思いもよらない方向に興味を持ちました。さらに貨幣についても調べていくうちに、「貨幣に書いてある漢字が、ぼくの知っている漢字と違うのは、秦の国の文字だから」なんていうふうに、興味が広がったんですよね。まさに、学びが自走している姿に驚きと感動を覚えました

一番の変化は、好きなことを突き詰めることへの安心感・自信

ーーみらいキャンパスの受講前後で、お子さまにどんな変化がありましたか?

息子は受講前、「自分が得意なことはひけらかさないほうがいい」とか「できないよりできるほうがむしろ居心地が悪い」など、できることをネガティブにとらえている節がありました。ですが、みらいキャンパスの講座を受けて、自分が得意な「歴史」に自信が持てて、「好きなことはもっと突き詰めていい」と思える心境の変化があったように思います。だからなのか、今では小学校で「武将ネタといえば君だね」と言われるようになったそうです。学校でも自分を出せるようになった、というのは大きな収穫です。

目がキラキラする瞬間を逃さない!子育てで意識していること

ーーご家庭ではどんなことを大切にしていますか?

まず好きなことはとことんやらせてあげたいですし、息子を否定したくないと思っています。あとは、「勉強のための勉強をさせたくない」というのはとても意識しています。たとえばマイクラについても、マイクラをするためにタイピング練習をするのではなく、まずはマイクラが楽しいと思う気持ちがあって、もっとマイクラをやりたいからタイピングを頑張る、という流れになるとよいなと思っています。

家でできることとしては、本人が「興味を持った」その瞬間を逃さないこと。息子の目がキラキラしたタイミングや、ものすごい集中力でのめり込んでいる姿を見逃さず、そのタイミングで彼に学ぶヒントを出したり、本やイベントなど学べるツールを渡したりしています。タイミングを見逃さないのは難しいですが、「お、今かな?」と思ったら、「この図鑑にもっとくわしく書いてあるかもよ」なんて言って渡しています。といってもたまにタイミングを外すこともあるんですけどね(笑)。タイミングさえ間違えなければ、あとはどんどん自分で学んでいくと思っています。

これからは自分で考え意見を言える力が大切になる

ーーこれからの教育に関する考えを教えていただけますか?

これからの不確かな時代では、自分で考えて仮説を立てたり、自分の意見を述べたりすることがますます重要になってくると思います。だからこそ、みらいキャンパスで学びを続けています。みらいキャンパスの学びは、「あなたはどう思う?」「ほかの子はどう思っているだろう?」と講師の方が受講者全員に聞いてくれて、みんなの思いや考えを共有します。そういった、自分で考え、自分の言葉で表現し、ほかの子の意見も聞くという体験が、これからより一層大切になるのではないかなと思っています。「歴史を深く学んでも中学受験では役に立たないのでは?」「マイナーな武将について学んでどうするの?」「マイクラって遊びでは?」という考えも頭をよぎる一方で、これからの未来を生きていく我が子に必要なことをさせてあげたいですね。

ーー貴重なお話、ありがとうございました!

インタビューを終えて

みらいキャンパスでの学びがどんなものか、受講前後でお子さまにどんな変化が生まれたのか、たくさんのお話を伺うことができました。受講後も学びが自走し、連鎖的にさまざまなことへ興味関心が向かっていったというお子さまのお話には、ベネッセスタッフも驚かされました。また、「目がキラキラする瞬間を逃さない」というご家庭での接し方は、一児の母として学ばせていただくところが大きく、自分の子育てにも活かしたいと思います!

Written by Noriko Arai(みらいキャンパス 共創ディレクター)

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