好きなことを好きなだけ話せる!みらいキャンパスで見つけた居場所とは?

みらいキャンパス物語
2024.03.14

みらいキャンパスをご受講いただいている保護者のかたにインタビュー!みらいキャンパスを実際に受講して感じた魅力や、受講前後の変化をお伝えします。

第2弾インタビューはこのかた!

Yさん。小3のRさんは鉱物や元素、海の環境問題、微生物、デジタルアート、極地、宇宙などに興味があり、今は元素に夢中で独学で元素検定2級(理系高校生レベル)に合格。

~ご受講いただいた講座~
・みんなでつくる元素図鑑!キミのとっておきの1ページ!
・自己肯定感と行動力が高まる!親子の脳科学コミュニケーション
・人と魚は同じ?ちがう?なるほど!びっくり!体のつくり
・2023年ノーベル化学賞 キミのイチオシを号外ニュースで伝えよう!
など

講師が話を聞いてくれて、深く対話できる喜び

ーーみらいキャンパスにどんな魅力を感じていますか?

うちの娘は、「興味を持った物事についてはとことん調べ倒し、話し出したら止まらない」ということがあります。年齢が上がるほど知識も増え、周りがついていけないことが増えてきました。家庭ではよく話しているのですが、外では自分の意見を発信するのが苦手で、科学館やイベントなどの学びの場に行っても、もじもじして思う存分に好きなだけ話すということはできずにいました。

みらいキャンパスの元素の講座で、たまたまマンツーマンで受講できたことがあります。そのときの娘は、「思う存分に話せる」「どれだけ話しても講師の先生が受け止めてくれる」ことに、とても喜んでいました。今でもそのときの経験が忘れられないようで、「今度ちょろき先生(元素の講座を担当している梶井宏樹講師)が新しい講座をやるみたいだよ」と言うと、「どれどれ?」と飛んできます。また、九州地方のお友だちと2人で受講した回もありましたが、2人の会話が弾んでいて、自宅にいながら視野が広がる機会をいただいたと思っています。

保護者が分からないことも、講師がとことん教えてくれる

娘の今の興味・関心は元素や鉱物なのですが、私が一緒に調べるのも、膨大で広範囲なので追いつかなくなってきました。だからこそ、私にはお手上げな部分を、みらいキャンパスの先生たちが娘のレベルに合わせてしっかりフォローしてくださるのは、とてもありがたいです。みらいキャンパスでは講師一人ひとりがしっかりと娘の話に耳を傾けて、言いたいことを言わせてくれて、そこからさらに学びを深めてくれます。信頼できる人に寄り添ってもらえることは、とてもありがたいことで、みらいキャンパスを通して、私も娘も心が強くなったと感じています。わが家にとってみらいキャンパスは、なくてはならない大切な居場所です。

また、みらいキャンパスは気軽な感じで自分のアンテナに引っかかった講座を受講できるのが魅力ですよね。1回や2回の短期講座がいくつもあり、興味の枝葉を伸ばすのにとても役立つと思います。

保護者も学びながら、一緒に学びを創造できる面白さ

ーーほかにみらいキャンパスに感じている価値を教えてください。

みらいキャンパスならではの魅力だと思うのは、学びの創造に、子どもも保護者も参加しながら関われることです。一方的に授業を受けるだけだと、考える機会が減り、受け身になりがちですが、みらいキャンパスは始まったばかりだからこそ、運営事務局のかたや講師の皆さんと一緒に講座を考えたり、学びを創造したりできる喜びがありますね

また、みらいキャンパスには「“おや力”探究Cafe」という親向けイベントがあり、私自身も知識や考え方をアップデートできるのがいいですよね。今は価値観そのものが覆るような変化が激しい時代ですから、私にも勉強の機会があるのは大きな魅力です。

社会貢献や将来の目標に自分でたどり着けた

ーー印象に残っているエピソードはありますか?

コーチングの授業で、「アポロ計画みたいな、大きな目標を立てましょう」というお題があり、そこで娘が立てた目標は「フリッツ・ハーバーみたいな科学者になること」でした。フリッツ・ハーバーというのは、「ハーバーボッシュ法」という、空中窒素固定法によるアンモニアの合成法を発明した人で、この発明によって畑の収穫量が非常に増えました。ハーバーボッシュ法は「空気からパンを作った」とも表現されます。一方、彼の発明は毒ガス兵器として戦争利用され、ハーバーはのちに悪名高き「化学兵器の父」と呼ばれるようになったんです。

なぜ娘がフリッツ・ハーバーみたいな科学者になりたいと言ったかというと、「正しい心を持っていたら、せっかくの技術を戦争に使わせなかったかもしれない。正しい使い方をすれば畑の栄養になるハーバーの発明は、もっと人類の役に立ったよね。私は正しい心で人類の役に立つような科学者になりたい」という理由からでした。

こうした娘の思いは、学校のテストでは評価されないかもしれませんが、私はとてもうれしかったです。また、プロフェッショナルな講師のかたがたにそんな娘の思いを聞いていただけたことが何よりもありがたいと思いました。娘は3歳くらいから「くらげの博士になりたい」「細菌の博士になりたい」「やっぱりウイルスの博士がいい」などと言っていましたが、みらいキャンパスのコーチングの講座を通して、将来自分がどんな博士になりたいか、具体的な博士像に自分でたどり着けたことが印象的です。

目標を立て、少しでも努力をする大切さを学んだ

ーーみらいキャンパスの受講前後で、お子さんにどんな変化がありましたか?

娘はみらいキャンパスを受講して、目標を立てることの大切さや、目標に対して少しずつ努力することの大切さを覚えたように思いますね。夏休みの学校の宿題をやるときも、「こんな目標を立ててみる」って自分で言っていました。また、自分の話したことや一生懸命プログラムに取り組んだことで、みらいキャンパスの講座作りに貢献できた(仕事ができた)と感じているようです。私が「お役に立てて立派だね」というと、本人はとてもうれしそうです。「お仕事の達成」が娘の自信にもつながっているようです。

矯正せず、探究で好きなことを伸ばす

ーーご家庭ではどんなことを大切にしていますか?

うちの娘は1歳7ヵ月からひらがなを、2歳でカタカナを自然と読めるなど、少し特殊だったので、とにかくありのまま、のびのびと育ってくれればと思って過ごしてきました。「角(つの)を矯(た)めて牛を殺す」ということわざがありますが、「わが子はむりに角を矯めないようにしよう。矯正してまっすぐに伸ばそうとせず、曲がっていたら曲がったままでいいから、そのままで好きなことを極めてほしい」と思っています。

みらいキャンパスの探究学習が素晴らしいのは、その学習の先に素晴らしい教育者・研究者の先生がいらっしゃることなんですよね。温かい言葉もかけてくださって、親として「こういうかたのようになったらいいな」と思います。そんなロールモデルやメンターがいるのといないのとでは、人生に大きな差があるように思うので、娘にはすてきな人にたくさん出会って、豊かな人生を歩んでほしいです。

これからは人との関わりが大切になるのではないか

ーーこれからの教育に関する考えを教えていただけますか?

そうですね、AIが発達したら、順番や段階を踏んでできる教育については、AIにおまかせしたほうが効率がよい時代になるかもしれません。ですが、AIが発達する半面、ますます人が大事になっていくと思うんです。だからこそ、AIが発達するほど、人との関わりがより一層大切になり、人の多様性を認められる個人や社会を作っていく教育が大切になるのではないかと私は思います。

ーー貴重なお話、ありがとうございました!

ーー貴重なお話、ありがとうございました!

みらいキャンパスの講師は、「第一線で活躍する一流のプロ」ということにこだわっています。だからこそ、元素についてとことん対話できたというエピソードは、みらいキャンパスの魅力を十分に感じていただけたことと受け止め、大変うれしく思いました。子どもの興味が、保護者の知らないことであったり、専門的であったりすると、保護者では対話の相手になりきれないということがあると思います。これからも、みらいキャンパスが1つの居場所として子どもたちに寄り添っていけるよう、今後も皆さんと学びを共創していきたいです。

Written by Noriko Arai(みらいキャンパス 共創ディレクター)

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